VEGAS Pro 22のテキスト読み上げ音声を生成するText to Speech)の使い方

テキスト読み上げの合成音声を生成

こんにちは、トラエラの川原です。Vegas Proのサブスクリプション版のみで使用可能だった合成音声の生成が、買い切り版のVegas Proでも使えるようになりました。VEGAS Pro 21のアップデートから使えるようになっていたので、現在はバージョン21と22を使っている方は使用できます。下記のショート動画のナレーションはVegas ProのText to Speechで生成したものです。

 

VEGAS Pro 22とは

Premiere Proなどのプロ仕様のソフトと同等の機能を備えた動画編集ソフトです。月額課金のサブスクリプションが主流にな昨今でも買い切り版の販売が継続されているので導入しやすいです。定期的にセールも行われているので、ちょこちょこページを除いてみてください。

 




1. Text to Speech(TTS)とは

Text to Speech(テキスト読み上げ)は、入力されたテキストを人工的に音声化する技術です。VEGAS Pro 22では、この機能が統合されており、動画編集ソフト内で入力したテキストから直接合成音声を生成し、ナレーションとして使用することができます。

2. 使用制限

VEGAS Pro 22のText to Speech機能には、以下の使用制限があります:
– VEGAS Pro版:テキストを8万文字まで読み上げ生成
– VEGAS Pro Suite版:テキストを12万文字まで読み上げ生成
– 有効期限:VEGAS Proの利用開始日から1年間
制限後:
– 制限に達した場合、追加購入が可能(例:5万文字で5ドル)
使用制限の背景:

本来、従量課金制のサービスでTTS機能はサブスクリプション版のみで利用可能でした。それを買い切り版のVEGAS Proでも利用可能にしたため、このような制限になっているものと思われます。

3. 利用準備

– VEGAS Hubにログインする必要があります。
– ログインはVEGAS Pro内からもVEGAS Hubタブからも可能です。

4. 読み上げ音声の作り方

 

ツールバーから「ツール」→「AIテキストトゥスピーチ」を選択します。

 

 声を設定
– 「Voices」から言語と話者を選択できます。日本語でも男女複数の話者から選択可能です。
– 「Speech Styles」では話し方のテンション(チャット、チアフル、カスタマーサービス)を選べます。
– 「Adjust speed」で読み上げの速さを調整。
– 「Adjust pitch」で声のキー(高さ)を調整。
 

テキスト入力と音声生成
– テキストを入力欄に入力します。事前にメモ帳などに原稿を書いておき、コピペするのがおすすめです。
– 「ジェネレートプレビュー」で短い文章のプレビューを聞くことができます。まず、使用制限を消費しないプレビュー生成で声のトーンを決めます。
– 「ジェネレートフルオーディオ」で全文の音声を生成します。生成前に使用制限を消費する文字数が赤で囲った部分に表示されます。今回のケースでは170文字消費します。確認してから進めましょう。

 

タイムラインへの配置
– 生成した音声は「Add to Project Media(プロジェクトメディアに追加)」するか「Insert on Timeline(タイムラインに挿入)」するかを選べます。

 

テキスト入力のその他の機能
– 翻訳機能:異なる言語に翻訳して読み上げることができます。
– テロップからのインポート:既存のテロップテキストを選択してクリックすると読み上げテキストとして読み込みます。
– SSMLモード:HTML風のタグを使用して、より詳細な読み上げ指示(強調や間など)を設定できます。

 

まとめ

この機能を使うことで、ナレーションの作成や、ショート動画用の読み上げ音声の生成などが、VEGAS Pro内で完結できるようになります。実用的かつ編集作業の効率化に役立つ便利な機能なので、ぜひ活用してみてください。使用制限に注意しながら、創造的な作品作りにお役立てください。

 












 


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