ChatGPTではじめるアプリ開発 – ルーレットアプリの作り方

無料版のChatGPTではじめるアプリ開発

こんにちは、トラエラの川原です。最近の生成AI、特にChatGPTやClaude、Geminiの急速な進化により、プログラミングの敷居が大きく下がってきています。今回は、無料版のChatGPTを使って簡単なルーレットアプリを作る方法を解説します。ChatGPTを使ったアプリ開発に興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

▼今回の完成版ルーレットアプリ
https://toraera.com/roulette/

ChatGPTでアプリを作る流れ

ChatGPTを使ったコード生成は、毎回異なった内容になります。そのため、この操作をすればこの結果が得られるという決まった道筋では説明できません。そのため、解説の内容もChatGPTと会話をしながら協力してアプリを組み立てていく方法となります。映画のアイアンマンの世界で主人公のトニー・スタークは、ジャーヴィスというAIと会話をしながらシステムの開発を行っていますが、まさにあのやりとりをチャットで行っているといった形です。下記動画で実演解説を行っているのでぜひご覧ください。

 




今回使用したツール

ChatGPT(無料版でログインして使用)
Visual Studio Code(VSCode)- 無料のコードエディター
・Webブラウザ(Chrome推奨)

1. 基本設計(要件定義)

制作を進める前に作るものの完成イメージを決めておきます。作る内容を明確に言葉で説明できるようにしておくことが大切です。今回は事前にこのように手書きで完成イメージを書いておきました。
・画面中央に円形のルーレット表示
・テキスト入力機能で内容をカスタマイズ可能
・入力したテキストをルーレット内に表示
・右側に「◀当たり」ラベル表示
・下部にスタート/ストップボタン配置

2. ChatGPTに制作を依頼

– コードの生成は、一気に完成形を目指すのではなく、できるだけシンプルな要素から組み上げていくのがオススメです。今回のルーレットの場合は、ルーレットの画面(UI)から制作を進めました。ルーレットとボタンのグラフィック→テキスト入力による「ルーレットのカスタマイズ」→「ボタンを押すと回転とストップ」→「アタリ表示」→「ボタンデザインの変更」という感じで、基盤となるシンプルな画面を作ってからそこに機能を足していくという流れで作っています。

3. コードについて

今回のアプリは、HTML、CSS、JavaScriptの3つの技術を使っています。これらのコードは一般的にWebページ制作で使われるコードです。それぞれの役割は以下のようになります。

・HTML : Webページの原稿のようなもの。ルーレットやテキストなどの表示する要素が書かれています。
・CSS : Webページのスタイルを定義。表示した内容の色や整列、フォント設定で見た目を整えています。
・JavaScript : アプリの動作設定。ルーレットの回転や停止などの動きの機能を担当。

最初のうちはコードの内容が全くわからないと思いますが、コピペして実装と修正を繰り返しているうちに少しずつ内容がわかるようになりますので、あまりコードの内容を理解することにとらわれる必要はないと思います。「電卓感覚でコードを作って出てきた答えをコピペして動くか動かないか実践する」くらいの感じから始めて、ChatGPTとのコミュニケーションに慣れていくのが良いと思います。

まとめ

ChatGPTを活用することで、プログラミングの知識がほぼなくても、基本的なWebアプリを作ることができます。このアプローチは:JavaScript以外の言語でも応用可能で、Pythonで使るデスクトップアプリやクラウドアプリ、Unityで作るゲーム制作、After Effectsで使うスクリプトやエクスプレッションなど様々なプラットフォームで活用できます。プログラミング学習の第一歩として身近に使えるものが作成できます。

おもしろいのは、完全な理解がなくてもまず「動くもの」を作ることから始められる点です。その過程で少しずつコードの理解を深めていくことで、どんどん経験と知識を積み上げていくことができます。ぜひチャレンジしてみてください!

 












 


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